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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第3章 黄色のキセキ。


しばらくすると、
神谷るりがこちらにやってきた。


「あの…」

さっきの事があったからか、
なんだか気まずそうな顔をした彼女が立っていた。


「ん?何スか?」


俺がそう返事をすると、
彼女は意を決したように少し張った声で話し始めた。


「えっと、赤司くんに言われて二人のお手伝いにきました。」


ほらやっぱり。
自分たちの練習に付き合わせると邪魔でしかないから、
レギュラーの中でも下っ端の俺たちに押し付けるんだ。


「そうですか。よろしくお願いします。」

黒子っちはいつもの表情のまま
お辞儀をしていた。


「あ、お願いします。」

お辞儀を仕返す彼女の顔は心なしか嬉しそうだった。


黒子っちは優しいから…。
こういうので、こういう人がつけあがっちゃうんスよね。


ここはしっかりシメとかないと…。


「はぁ。やっぱり俺たち下っ端に押し付けるんスね。」
俺はわざと不満げに声を大にして言った。
彼女は驚いたような表情をした。

「黄瀬くん、失礼です。謝ってください。」

黒子っちがあわてて俺の方じっとにらみつけた。

「だってそうじゃないっスか!こんな何も出来ない人…まぁ、適当にその辺で見てるだけでいいっスよ。俺たち適当にやるんで。」


そう言って俺は再び練習に戻った。

彼女は小さく謝るとしょんぼりしていた。
そんな彼女を励ますように黒子っちは声をかけていた。


彼女はその後じっと俺たちの練習を眺めていた。
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