第3章 黄色のキセキ。
いつだってすっごいカッコよくて、
いつだってすっごく強かった。
俺がいくら挑んでも青峰っちだけには勝てなかった。
俺は帝光中バスケ部に入り
あっと言う間に1軍昇格。
ここまではいつも通りだった。
でも、1軍には俺の勝てないような
すごい人ばっかりで嬉しかったのを覚えている。
退屈だったイージーモードな人生が
あっと言う間に難易度のわからない楽しい人生へと変わった。
俺が1軍にあがってしばらくして、
新しくマネージャーが入ってきた。
長くてキレイな髪をしていて、
控えめそうな女の子だった。
以前まで女子バスケ部で選手として活躍しており、
その後怪我のためマネージャーに転向。
が、そこでいじめられてこっちのマネージャーになるんだとか…。
なんていうか…
まさに悲劇のヒロイン!って感じの子だった。