第2章 紫色のキセキ。
自分の思いを隠し、
遠くから彼女を見つめる事しか出来なかった。
そこで赤司に逆らう事は
"不利"だと思っていたからかもしれない。
ある日、珍しく自主練習に参加した。
その日は偶然にも黒ちん以外の
キセキの世代全員が同じ体育館で練習をしていた。
俺が言うのもなんだけど、
珍しく峰ちんも居た。
でも、さっちんや他のマネージャーはその場に居たけど、
るりちんの姿はなかった。
また2軍や3軍の方に居るのだろう。
そんな事を考えながら黙々と練習を続けていると、
るりちんが青い顔をしてその場に現れ、
真っ直ぐと赤ちんの方へと歩んで行った。
なんとなくだけど
嫌な予感がした。