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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第2章 紫色のキセキ。


ギャラリーがざわつく。


「少し調子に乗りすぎだぞ。敦。あまり僕を怒らせるな。」


その赤ちんの聞いた事のないような
低い声にぞっと寒気が走る。




『僕に逆らう奴は親でも殺す。』





そう言い放った赤司征十郎は
今までの赤司征十郎ではなかった。



そこからはあっと言う間に勝負がついた。




俺は5-4で

赤司征十郎に負けた。




好きな子の前で惨めに負けたのは
俺の方だった。


負けた上に更にその惨めさが
イラつきに拍車を掛けた。


「じゃぁ、俺上がるね。お疲れ。」


その場に居れる気分ではなく、
逃げ出すようにそういうと出口の方へと足を向けた。


「紫原くん!待って!」

るりちんが俺の腕を掴んだ。



「だから、明日も来ればいいんでしょ?練習。」


「そういう事じゃなくて…」

るりちんはまた困った顔をした。





「いや、その話しはもういい。好きにすればいい。試合さえ勝てばな。」



赤ちんは俺にそういい放つと、
るりちんの手を俺から引き剥がした。


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