第2章 紫色のキセキ。
赤司征十郎と俺の1on1がはじまった。
るりちんは相変わらず不安そうな顔で
勝負を見つめて居た。
完全にペースは俺で、
あっと言う間に赤ちんを4-0で追い詰めた。
みんなが驚きの表情を隠せない様子だった。
「なーんだ、もっと苦戦するかと思ったけどこんなもん?正直ちょっと…というかかなりガッカリかも。」
なんだ。
案外簡単なんだ。
あと1点決めれば、赤司征十郎は俺に負ける。
でかい口叩いてたくせに惨めに俺に負ける。
るりちんの目の前で
俺によってひねり潰される。
もう、遠慮なんてしない。
俺はるりちんを赤司征十郎から
奪い取る。
「これ決めたら俺の勝ち。約束どうり好きにさせてもらうから。」
俺は棒立ち状態の赤ちんを抜き去った。
…え?
確実に抜いたと思ったのに、
ボールが弾かれている…?