第2章 紫色のキセキ。
2年の全中が終わった頃。
俺は以前よりずっとずっと強くなったのを感じた。
誰にも負けないぐらい
強くなった気がした。
俺以外にも、峰ちんもミドちんも
前よりずっと…
まわりよりバスケが一回り以上上手くなった途端。
今まで以上に更にバスケがつまらなくなった。
たらたら下手くそと練習してなんになんの?
時間の無駄だし。
そのせいか、峰ちんはすっかり練習に来なくなった。
るりちんや黒ちんやさっちんが何度も
練習に来るように言ってたみたいだけど、
来る気配はなく、
顧問は『試合に勝つなら練習に来なくていい。』
そう言っていたらしい。
何それ?
峰ちんだけ特別扱い?
ムカつく。
俺だって練習なんてしたくないし。
「てか、試合だけ勝てばいいなら、俺だって練習したくないんだけどー。」
俺がそういうと、
赤ちんが俺をにらみつけた。
それと同時にるりちんが俺に駆け寄った。