第2章 紫色のキセキ。
「そ、そんな事言わないで下さい!み、皆で頑張りましょうよ!」
るりちんが必死で俺の腕をつかんで
困った顔で訴えかける。
「だってぇー。峰ちんがよくて俺がダメっておかしいしー。」
俺がそういってるりちんの顔を覗き込むと、
赤ちんは俺から無理矢理にるりちんを引き剥がした。
「バカなこと言うな。そんな事許されるわけない。」
赤ちんが更に鋭い眼光で俺をにらみつける。
その赤ちんの手はがっちりとるりちんの手を握っていた。
は?
なんなの?
それって自慢?
俺の女だ手ぇ出すなって?
別に付き合ってるわけでもないくせに?
てかさ、
今ならこいつに勝てるんじゃないの?
だって、今の俺誰にも負ける気しないし。