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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第2章 紫色のキセキ。


「む、紫原くんは!?」

るりちんは唐突に俺にそう尋ねた。


「は?」

「好きな人!いないんですか?」

るりちんはすごく楽しそうな顔をした。


は!?
好きな人!?

そんなんいねぇーし!

いや、まぁ、ちょっと目の前のあんたが
気になる程度で…

でもそれは別に好きってわけじゃねぇし…。


「い、いないし!何聞いてんの!?るりちんのバカっ!」


俺がそう言うと、
るりちんは少し驚いた顔をした後、
笑い始めた。

「っな!なんで笑うの~!」


「す、すいません。なんだかわかりやすい方だなぁって…。」

るりちんは笑い終わるとそう言った。

はぁ?
あんたに言われたくないんだけど。

そう思った事は口にはしなかった。


「お互い、頑張りましょうね!!」

るりちんはそういうと
楽しそうに帰って行った。


思わず溜息が出た。


お互い頑張りましょうねって言ったって…

多分、俺の好きな人は
彼女なんだ。

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