第2章 紫色のキセキ。
「るりちんはさ、赤ちんが好きなの?」
俺がそう尋ねると、
るりちんは顔を真っ赤にした。
「へ!?な、なんでそう…なるの?」
そう言いつつも顔は真っ赤で、
『そうですよ!』と顔に書いてあるようだった。
「見てればわかるよー。」
俺がそう言うと、
るりちんは少しだけうつむいた。
「ま、まだ、す、好きなのか…わからないです…。でも…少しだけ特別な目で見てる…かもしれないです。」
それって好きですって言ってるようなもんじゃん。
本当にバカ正直でわかりやすい奴。
…。
少しだけ
心がズキズキとした。
でも、最初っからわかってた。
赤ちんには敵わないし…。