第2章 紫色のキセキ。
「…でさぁ…」
コンビニ向かう道中、
俺はまたイライラとしていた。
「なんで全員いるわけ~?俺るりちんだけ誘ったんだけど…。」
そこにはキセキの世代とさっちんも一緒に居た。
「お、俺は帰り道がこっちなだけなのだよ!」
「え~!大人数の方が楽しいじゃないっスかぁ!ねぇ!黒子っち!」
「はい。」
「テツくんが行くなら私も行きますよぉー♪」
「俺は元々アイス買いに行く予定だったんだよ。」
「僕だけはぶこうなんて許さないよ。」
思わずため息が出る。
「あの、すいません…大人数の方が楽しいかなって…。」
るりちんは困った顔で俺の顔を見上げた。
「…別にぃー!!」
俺が不機嫌そうに頬を膨らませると、
更にるりちんは困った顔をしていた。
こうしてかまってくれる瞬間が
嬉しくて大好きだった。