第2章 紫色のキセキ。
「紫原くんは嫌かもしれませんが、僕は神谷さんの応援が好きです。辞めてほしくないです。」
黒ちんはそういうと真っ直ぐに俺を見た。
「あ、それわかるっス!俺もるりちゃんの応援好きっス!」
黄瀬ちんも便乗するようにこちらへと歩み寄ってくる。
「あ…ありがとうございます。」
るりちんは少しだけ顔を赤くした。
「じゃぁ、敦だけ応援をやめてもらえ。それでいいだろう。さっさと練習を再開するぞ。」
赤ちんがしびれを切らしたようにこちらへ歩み寄ってきた。
「それでいいんじゃねーの?ほら、行くぞ。」
峰ちんはそういうと俺の肩を叩いた。
なんだかまたイライラとした。
そういう事じゃないんだけど…。
それからるりちんは俺以外の応援をはじめた。
それは余計に俺をイライラとさせた。
ムカつく。
なんでこんなにムカつくのだろう。