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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第1章 緑色のキセキ。


しばらく渡り廊下を走り抜けると、
思わずその場にしゃがみ込む。

・・・恥ずかしい。
見られてしまった。

まさか後ろにいるとは思わなかったのだよ。

彼女はきっと俺のことを
体育館倉庫で深呼吸する変な男を思っただろうか…。

ふと彼女の姿が目に浮かぶ。

再び胸がドキドキして
顔が熱によって火照ってくる。

変な汗が流れる。

俺は汗を拭おうと、
ポケットから瑠璃色のハンカチを取り出そうとする。

・・・?

あれ?

ハンカチがない…。


「…はぁ…。」


最悪なのだよ。
きっとさっきの場所に落としてきてしまったのだよ。


さすがに取りに戻る勇気はなく、
俺は仕方なくその場を後にした。


その日はずっと
彼女のことが頭から離れなかった。




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