第2章 紫色のキセキ。
部活中以外のるりちんは好きだった。
お菓子くれるし、
バカ正直でなんか可愛いし。
だから赤ちんもミドちんも
るりちんの事好きなのかなぁーって。
帰り道、
るりちんは俺にチロルチョコを沢山くれた。
「ねぇ、るりちんはチロルチョコは何味が一番好き~?」
「へ?私は…きなこ餅味が好きです。」
彼女がそう言ったので
俺はきなこ餅味を彼女に差し出した。
「わぁ!くれるんですか?」
彼女はニコっと笑った。
なんだか意地悪したくなった。
「うん、あげるー。」
彼女が嬉しそうに受け取ろうとするのを
避けて、包装紙をはがした。
るりちんはキョトンとした。
「はい。あーんして!」
俺がそう言って差し出すと、
るりちんの顔はみるみる真っ赤になって
困った顔になった。
「あ、あの、自分で食べます。」
「いいからぁー。手の熱で溶けちゃうから早くしてよ。」
俺がそういうと、
彼女は恥ずかしそうに口をあけた。