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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第1章 緑色のキセキ。


それから神谷は部活には参加しなくなった。

赤司も、他の部員達も、
あの時の事はあまり口にしないようにしていた。


俺たちが完全に部活から引退する日。
そこに神谷は姿を現した。


神谷は2軍や3軍の部員たちの部活を見ていた事もあって、
すごく慕われているようだった。

久々に神谷の嬉しそうな笑顔を見れて安心した。


「神谷が元気そうでよかったのだよ。」

「…。」


俺は返事がないので
赤司の方を見た。


ぞっと寒気がした。


"あの目"をしていた。


まるで神谷が誰かに好かれるのを
拒むような冷たい目。



頭の中で
警告音のようなものが鳴り響いていた。



赤司に神谷を近づかせてはいけない。



近づかせてしまったら…。
汗がつーっとたれてくる。


「緑間さん!これプレゼントです!」

ふいに後輩から話しかけられ、
思わず赤司から目線をはずしてしまった。


ふと気がついた時には
赤司の姿も神谷の姿もなかった。
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