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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第1章 緑色のキセキ。


それから彼女はどんどん男子バスケ部に馴染んでいった。

赤司の見抜いたとおり、
彼女はマネージャーに適した才能を持っていた。

最初は嫌な顔をしていた黄瀬も
次第に彼女を認めはじめていた。

彼女が男子バスケ部のマネージャーをする事は
嬉しくもあり、
また複雑でもあった。

彼女が他の男と仲良さ気に話しているところを見ると
無性に胸が騒いだ。

でも、自分自身どうすればいいかわからず、
ただただ胸を落ち着かせる事に専念していた。


彼女が
男子バスケ部のマネージャーを始めて、

女子バスケ部の連中は教室内で
神谷を無視しはじめる日々がはじまった。

見ていてなんとも言えない気分になった。


「あ、おはよ。」

女子バスケ部の連中が教室に入ってくると、
神谷は駆け寄り挨拶をする。

少し沈黙が流れ、
まるで彼女の声が聞こえないようにまた会話をはじめる。

「ってかさー、明日の試合だるいよねー。」

「まじまじ。わかるー。」

ケラケラと聞こえないように
大声で笑う彼女達に神谷は必死で話しかけていた。

「あ、あの、」

「てか、ここ空気悪くない?何か目障りな奴居るし。」

「…。」

「わかるー。あっち行こう。」

無視されたときの彼女の顔が
寂しそうで…。

どうにかしてやりたかった。


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