第1章 緑色のキセキ。
しばらく眺めていると
彼女は振り返った。
目が合うと、彼女は驚いているような表情をしていた。
「あ…。」
「…。」
目が合うと俺は逃げるように倉庫の方に荷物を運んだ。
倉庫に荷物を置くと、
大きく深呼吸をした。
…な、なんなのだよ!
こ、この感覚。
胸がドキドキするのだよ。
気がつけば自分の顔が熱くなっているのに気がつく。
…。
風邪でも引いたか。
全く、今日は占い第1位のはずなのに
本当についていないのだよ。
ドキドキとする心臓を落ち着かせるように
何度も何度も深呼吸を繰り返す。
次第にドキドキは収まり、
顔の熱も引いていった。
落ち着いたのを確認すると、
俺はゆっくりと出口の方を振り返る。