第1章 緑色のキセキ。
「キャプテン来ないっスねー!さぼりっスかね?」
黄瀬は退屈そうにしていた。
「赤司に限ってそんな事はないのだよ。黙って練習してろ。」
俺がそういうと、
黄瀬はしぶしぶと練習をはじめた。
桃井に赤司の行方を聞いたが、
わからない様子だった。
俺たちは桃井から練習メニューを聞くと、
それぞれ練習をはじめた。
それから暫くしてだった。
体育館のドアが開く音がした。
「あ、キャプテーン!おつかれっスー!…ん?」
黄瀬の嬉しそうな声が聞こえる。
「あ!るりちゃんだぁ!」
その桃井の声にはっとなり振り返る。
「む、神谷だと?どういう事だ?」
神谷がここに?
振り返ると、
赤司に手を握られ、困惑したような表情の神谷が居た。
「全員集合しろ!」
その赤司の号令に全員がその場に集まった。