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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第1章 緑色のキセキ。


片付けはあっという間に終わった。


「あの…ありがとうございました!」
神谷は俺たちに深々と頭を下げた。


「あぁ。ただ、一人で掃除するのは効率がかなり悪い。先輩なり顧問なりに直訴して人数を増やしてもらえ。」

赤司は溜息をつきながらそう言った。
その赤司の言葉に神谷は気まずそうに笑った。

あぁ、きっと彼女はこれからも一人で片付けを続ける。
明日も少し早めに自主練を切り上げて手伝いに行くか。

「よし、じゃぁ、帰るぞ。」

赤司のその声に全員が荷物を持ち、
歩き始めた。


「あの!」

彼女の呼び声に足を止める。


「お名前教えていただけませんか?」

彼女がそういうと、
全員が自分の名前を名乗った。


「君は?」

赤司は何故か神谷の名前を聞いた。


彼女の事を知っているはずなのに…
何故・・・?


「あ…えっと…神谷るりです!」

神谷は嬉しそうにそう笑った。


「るり…君には少し興味がある。また話そう。」


赤司はそういうとめずらしく少し顔が緩んでいた。




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