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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第1章 緑色のキセキ。


赤司が勢いよくドアを開けると、
女子バスケ部の体育館内はひどく荒れていた。

「今からここの片付けをする。」

赤司がそういうと、
黄瀬が不満気に口を尖らせた。

「えぇ!キャプテンが急に呼び出したから何かと思えば…掃除っスかぁ?」

その場に部員らしき気配はない。
もしかして、女子バスケ部はそのまま放置して帰っているのか?

「ここは女子バスケ部の体育館なのだよ。何故俺たちが掃除を?」

俺は思わず眉をひそめてそう言った。

それから各々が赤司に対して不満を言った。

「うるさいぞ、文句を言わずに片付けろ。命令だ。ほら、テツヤはもうやってるぞ。」

赤司は面倒くさそうに溜息をつくと、
そう言い放った。


「うわぁ!?…あのこれは何事ですか?」


その声に思わずはっとなった。
そこには神谷が居たのだ。


もしかして、今までこれを神谷が一人で…?


「ん?一人じゃ大変だろ。手伝いに来たんだ。」
赤司はそう言うと優しく笑った。


神谷はそんな赤司をじっと見つめて居た。


"ズキン"


なぜだか少しだけ…

心が痛んだ。



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