第1章 緑色のキセキ。
それからまたしばらくたって神谷は
また女子バスケ部のマネージャーとして活動を再開したようだった。
それからまた、
女子バスケ部の体育館の明かりは夜遅くまで点灯していた。
彼女が練習しているのだろうか…?
あの不自由な手足で…?
気になりながらも、
試合が近く部活後も自主練をしていたので
様子を見に行く事が出来ずにいた。
「黒子っちぃぃー!!!!見たっスか!?俺のスーパーシュート!すごいでしょ!?ねっ?ねっ?」
「…はい、そうですね。」
黄瀬は黒子にべったりと懐いていた。
「お前ら暑苦しいよぉー。おい、さつき!スポーツドリンク買って来い!」
「もぉー、大ちゃん!自分で買いに行きなよぉー。」
「あー、桃ちーん。俺アイスココアー。」
「えー?むっくんまでー?」
マネージャーの桃井は溜息をつきながら立ち上がった。
…全く。
自主練中とは言え、
自由な奴らばかりなのだよ…。