第1章 緑色のキセキ。
「こんな変なおしるこは飲まないのだよ。」
俺はそういうと、普通のおしるこのボタンを押す。
「えー?美味しいかもしれないっスよ?」
黄瀬はヘラヘラと笑う。
「こんなの誰が飲むんだか…。」
「んー。女の子とかそういうの好きっスよねー。」
…。
なんかこいつチャラいのだよ。
俺は溜息をつくと、
おしるこを手に取り、黄瀬の隣を通り抜ける。
「あー!ちょっと待ってほしいっス!」
黄瀬は慌てて俺の腕を掴む。
「なんなのだよ?」
「ねぇ、黒子くんってどんな人なんスか?」
「黒子?…どんな奴と言われても…。」
黒子テツヤは黄瀬の教育係をしている。
うすーい奴だが俺たちにはない才能を持っている。
こいつもまた、最近1軍にあがってきた奴だった。