第1章 緑色のキセキ。
彼女は教室内では女子バスケ部の部員と一緒に居た。
でも、彼女だけ浮いているようなそんな違和感があった。
昼休みに入り、
俺は購買におしるこを買いに行った。
いつものおしるこの隣に
新商品のいちご味のおしるこが置いてあった。
「…む。なんなのだよ。これは…。」
思わずその邪道なおしるこを睨みつけるように見る。
「いちご味のおしるこって美味しいんスかね?」
突然背後から話しかけられ、
少し驚きながら、俺は後ろを振り返る。
そこには黄色髪の派手な顔をした男が立っていた。
「…お前は…誰なのだよ?」
急に話しかけてくる馴れ馴れしいこの男は誰だろう?
じっくり考えたが結論は出なかった。
「ひっどぉ!同じ1年でバスケ部の1軍同士じゃないっスかー!」
「ん?…あぁ、最近入ったやつか。」
そう、こいつは最近バスケ部入り、
あっという間に1軍に昇格してきた奴だ。
名前は黄瀬涼太。
モデルをやっているらしい。
「んで?いちご味のおしるこ買うんスか?」
黄瀬はニヤニヤとしながら話しかけてくる。