第3章 黄色のキセキ。
部活後、俺と黒子っちは約束どおり
某ハンバーガーショップに居た。
嬉しそうにバニラシェイクを飲む黒子っちは癒しだった。
「で?何があったんですか?」
黒子っちはバニラシェイクを飲みながら尋ねた。
「えーっと…るりっちの事なんですけど…。」
俺がそう言うと黒子っちは少しだけ驚いた顔をしたような気がした。
「神谷さん?」
「そうっス。最近、赤司っちが独占しっぱなしでめちゃくちゃ孤立してないっスか?」
「そうですね。…でも、神谷さんは赤司くんの事が好きみたいだしいいんじゃないですか?」
「…それはわかってるんスけど…。なんていうか前みたいにみんなでワイワイしたいって言うか…寂しいっていうか…。」
俺がそういうと黒子っちはバニラシェイクをゆっくりと机に置いた。
「それは僕もわかります。部活の雰囲気が大きく変わってしまいました。…僕は今の部活はあまり好きではありません。」
「…。」
「僕にも…どうしたらいいかわかりません。すいません。」
黒子っちはなんだか寂しそうな顔をしていた。
「いや…そうっスよね。」
それもわかる気がした。
なんとなくだけど…
赤司っちだけには逆らっちゃいけない気がしたから。
その状態を維持し続けることしか
出来ない気がした。