第3章 黄色のキセキ。
「黒子っちぃー…俺、病気かもしれないっス。」
俺がそう言いながら黒子っちにもたれかかると、
黒子っちは困った顔をしていた。
「はぁ。どんな病気ですか?」
「恋の病っス。」
「…そうですか。じゃぁ、そのまま病死してください。」
「え!?ちょ!?黒子っち冷たいー!待ってほしいっスー!」
俺は去っていこうとする黒子っちの腕を掴んだ。
黒子っちは不満そうな顔をしていた。
「僕にはどうする事も出来ないので離してください。」
「うぅー。そう言わずに話しだけでも聞いてほしいっス。」
俺がそういうと黒子っちは眉をひそめ、
不満そうな顔をしていた。
「バニラシェイクおごるからー。」
「仕方ないですね。いいですよ。」
「え!?即答っスかっ!?…でも、そんな単純な黒子っちが好きっスよぉー!」
俺がそう言って抱きつこうとすると、
黒子っちは怪訝そうな顔で俺をひらりと交わした。
「気持ち悪いのでやめてください。…話は部活後に聞いてあげます。じゃ!」
そういうと黒子っちは練習に戻って行った。
黒子っちはなんだかんだで優しい。
他のメンバーはみんなるりっちの事が好きみたいだから相談できないけど、黒子っちには出来る気がした。