第3章 黄色のキセキ。
「るりちゃんはさ、赤司っちが好きなの?」
俺がそう尋ねると、
るりちゃんの顔はみるみる真っ赤になった。
バカみたいにわかりやすかった。
「そ、そんなんじゃ…赤司くんはすごい優しいし…すごい…いい人だなって…思います…。」
「赤司っちにドキドキしたりしないんスか?」
「へ?ドキドキ…は…します。///」
「そっか。赤司っちはすごいっスもんね。でも、赤司っちモテるからライバル多いから頑張るんスよ!」
俺がそういうと、
るりちゃんは少しだけ困った顔をした後笑った。
「はい!」
…あぁ。
俺なにやってんだろ。
好きな子の恋路を応援するって…
どんだけ俺はドMなんスか…。
「よいしょっと…じゃ!元気になったし部活に行ってくるっス!」
「はい!私も一緒に戻ります!」
そうして、俺とるりちゃんは部活へと向かった。
部活中、るりちゃんと赤司っちが話しているのを見ると
何故だかすごく胸が痛んだ。
どうすればいいか分からなくて
ずっと痛いままだった。