第3章 黄色のキセキ。
あれ?これってもしかして、
寝てる間にキスっていう王道のアレを
されかけてたとかじゃないんスか!?
…え?
もしかして…
るりちゃん俺のこと…
「あ、あの、今さっき、めっちゃ顔近かったっスよね?…もしかして…」
俺がそういいかけると、
るりちゃんは顔を真っ赤にした。
「ご、ごめんなさい。すごくマツゲが長くてキレイだったので…本物のマツゲかなぁって…見てました///」
…へ?
なんだろう…またこの敗北感。
また、俺が勝手にドキドキしただけ?
…負けっぱなしは性に合わないっスね。
「…で?マツゲは本物だったってわかってもらえたっスか?」
「へ?」
俺はるりちゃんに思いっきり顔を近づけた。
逃げないようにしっかりと頭を押さえた。
「もっとよく見てよ。俺のこと。」
「あ、あ、あの、あの、き、黄瀬くん!?////」
るりちゃんは顔を真っ赤にして俺から目を逸らした。
…照れてる。
可愛いなぁ。
あー。心臓がやばい。
このままキスしても…いいんスかね?