第3章 黄色のキセキ。
後日、ゲームの試作品をるりちゃんに渡すと、
るりちゃんはものすごく喜んでいた。
見たことのないぐらい目を輝かせていた。
話しによると、
このゲームは全作品プレイしてるんだとか…。
「あ、あの!黄瀬くん!何かお礼をします!」
るりちゃんはそう言って
俺の方へ駆け寄ってきた。
「え?本当っスか?じゃぁ、るりちゃんのチューで!」
そう言った時背後に殺気を感じた。
「紫原くん、殺っちゃってください!」
「りょうかーい。」
振り返ると、そこには黒子っちと紫原っちが居て、
紫原っちは俺の頭を今にもひねり潰そうとしていた。
「へ!?黒子っち!?紫原っち!?ちょ!?や、やめ…ぐへぇ…」
ここで俺の記憶は一旦ブラックアウトした。
次に目を開けたとき、
目の前にはるりちゃんの顔があった。
「うわぁ!?す、すいません!////」
るりちゃんは慌てて俺から顔を離した。
「イテテテ…あれ?ここは…」
周りを見渡すと、どうやら保健室のようだった。
「あの、紫原くんが力入れすぎちゃったみたいで…気絶してしまったので保健室まで運んでもらいました。」
「あ。そうなんスね…。」
あれ?なんで今あんなに顔近かったんだろう。
めちゃくちゃ近かったよね?
え?