• テキストサイズ

Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第3章 黄色のキセキ。


思いっきりドアに体当たりをしてみる。
古い体育館倉庫だからか、
体当たりをしていれば鍵の部分が壊れて開きそうだ。


何度も何度も体当たりを続けた。


4~5回目で
ドアは開いた。


そこには灰崎と胸元が大きくはだけたるりちゃんが居た。


「あー…やっと見つけた…。」

「よぉ、リョウタ。」

灰崎はニヤニヤとしながら俺の方へ歩いてきた。
殴り飛ばしてやりたかった。


「うちのマネージャーに何してくれてるんスか。」

その俺の問いかけに灰崎はまたニヤっと笑った。

「別に…?まぁ、もうスッキリしたし、俺は行くよ。じゃぁーな。リョウタ。」


灰崎はそういうと、
足早にその場を後にしようとした。


「はぁ!?ちょ、待て…」

追いかけようとしたが、はっとるりちゃんの存在を思い出した。


もしかして…守れなかった?
もう遅かった…?


胸元がはだけたままで呆然としている
るりちゃんにブレザーの上着をかけると、
手にまかれたガムテープを丁寧に剥がした。


「るりちゃん、大丈夫っスか?」


大丈夫なはずない。
はずないのに、こんな言葉しか浮かばなかった。





/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp