第6章 ブスな私
私は彼の言葉に嬉しかったが
「仕事が後一時間程あるし....」
俯きながら言った。
錦戸「なら、待ってるわ」
笑顔を私に見せるとまた、マスクをした。
錦戸「終わった頃に、店の前に来るからな...」
そう言うと植木コーナーから私を置いて去っていった。
私は、また夢見心地になった。
彼の一言で胸と顔が熱くなっていた。
急いで、仕事に戻ると目に入ってしまった。
彼の可愛いファンの女の子達が....
鏡に映る私は....
何処にでもいる店員。
自分磨きもしてない、ブスな女でした。
「......なんで、私に声をかけるんだろ?」
私、一人で悲しくなり呟いていた。