第3章 ありがとうございます!
私は、彼の言葉が悔しくって、
それから毎日、全ての関連系を覚えなおしていた。
彼が来たら、答えられるように...
待つ人来たらずと言うように、それから何日間かは、錦戸さんは来なかった。
私の中でも、芸能人に偶然に会っただけだと記憶がなって来た時だった、また声をかけられたのだ。
錦戸「なぁ、サーフィンの雑誌はどこなん?」
私は振り返ると、錦戸亮が立っていた。
私は、覚えた知識を見せつけたくって
颯爽と彼を案内した。
「こちらが、サーフィン関係で....こちらがサーフィンが出来る海の雑誌です」
私は、少しプラスして説明してみた。
そんな私を見ずに彼は、
錦戸「ふ~ん....」
雑誌を手に、パラパラと見始めた。
私は、軽く一礼して また自分の仕事に戻った。
私は、ちょっと嬉しくニコニコしてた。
たぶん、もうこれで彼は何も言わないだろ?
そう思った時だった。
目の前に彼が立ってた。
錦戸「なぁ、盆栽の本はどこ?」
「えっ、盆栽ですか?」
私は動きだした。
すると、後ろから彼が
錦戸「....アホ、嘘や」
そう言って、笑ってたんです。
キョトンとしてる私に彼は微笑んでいた。
「あのぉ、、お客様?」
どうしていいのか分からずに私は動きようがなかった。
その様子を見た彼は
錦戸「ちゃんと出来るようになったな」
そう優しく微笑み
錦戸「ありがとうな、店員さん」
そう言って、彼はレジに向かって行った。
彼の背中に向かって、私はしっかりと声をかけた。
「ありがとうございます!」
私は、少し気持ちが良かった。
嬉しかった。
働く嬉しさを少し感じた時だった。
この時は、なぜ彼が何人もいる店員の中で、私に声をかけるのか分かってなかったんです。
このアイドルのきまぐれを....