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ブリュレ

第11章 友達卒業



それから、彼は来なくなった。

来ない日が何日も続いた。

仕事かも知れないが、もちろんだと私は諦めていた。


そう、私は完璧に失恋したのだ...


そんな中に、新人のアルバイトが入ってきた。

店長が私を教育係りにした。

私の仕事は、その男の子と二人でするようになった。


「あのぉ、これはどうしたらいいんですか?」


「それは、右の上の棚に並べてくれる?」


彼の事を忘れてたわけではないけれど、忙がしさで何とか元気に過ごしていれた。

もしかしたら、私はわざと仕事に夢中になろうとしてたのかもしれない


錦戸「すいません、盆栽の本はどこですか?」



私は、まさかと思い振り向いた。

そこには、サングラスに帽子の彼が立ってた。


「えっと、盆栽ですか?」


男の子が答えようとした。


「お客さま、御案内します....、これを棚に並べててね」


私はそう告げると、彼と植木コーナに歩いて行った。

コーナに来ると、彼はサングラスを外して私を見た。



錦戸「ずっと仕事やった」



「....忙しいんですね」


私は、どうしていいか分からなかった。

彼にどんな顔をしていいのか?



錦戸「仲ええんやな....」



「えっ」



私は驚いた、何を言ってるか分からなくって....



錦戸「いや、別に....」



何か怒ってるのか、彼はイライラしてる感じがした。



「....錦戸さん?」



錦戸「今日、飯に行かん?」



彼は俯きながら言う、いつもの彼と違う


「....少し仕事が終わるの遅くなるんですが?」


私は申し訳なさそうに答えた。

本当は今すぐにでも行きたかった、でも仕事を置いて行けないから


錦戸「ええで、待ってる....」



「....分かりました、では失礼します...」



私は、頭を下げると男の子の待ってる場所に戻った。

少しでも早く仕事を終わらせたかったから



「あっ、おかえりなさい」



「ごめんね、出来た?」



「あっ、はい!でも、さっきのは関ジャニ∞の錦戸亮ですよね?」



「えっ、何を言ってるの?そう、知らなかった」



私は、惚けながら仕事の手を進めていた。

あそこの場所は二人の秘密だから、

私は、あそこの場所だけは知られたくなかったのです。



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