第10章 告白
二人でお店を出た後、ぶらぶらと歩いていた。
そう、私の店までの道を....
何気ない会話で二人で笑ってた。
気が付くつと、私の店の前に来てた。
「今日もありがとうございます、楽しかったです」
私は頭を軽く下げた。
錦戸「おん、また行こな」
私はニッコリと笑い、彼から離れて自分の道を進み始めると、彼は後ろから声をかけた。
錦戸「...今日、遅いからもう少し送るわ」
そう言って近寄って来た。
「えっ、大丈夫ですよ」
私は嬉しかったが遠慮した、彼が反対方向なのは前の時に知ってたからだ、しかし彼は歩きだした。
錦戸「ええから、ほんま危ないし」
そう言うと、優しく笑ってくれた。
「ありがとうございます、じゃあ、もう少しだけ」
そう言いながら私は、彼の背中を見て胸が痛かった。
本当に、この人を好きだと実感していた
時々、こんな風にたまらなく優しくって....
でも、絶対に私なんて振り向いてもらえない....
今までの私なら、諦めてただろ、
彼と会うまでの私なら...
錦戸「どなんしたん?」
私が何も言わずにいたので、気にしたようだ。
「....いえ、何でもないです」
錦戸「突然、元気なくなったやん?」
彼は心配そうに顔を覗きこんで来た。
私は辛かった。
この人を思って....