第7章 思い
仕事が終わり、急いで彼の元に走って行くと、彼は退屈そうな様子でガードレールに腰をかけるように待っていた。
「錦戸さん、お待たせしました。」
息を切らして言う私に
錦戸「全然、大丈夫やし」
優しく笑ってくれ、立ち上がったがじっと私を見つめ
錦戸「なんか可愛くなったな」
一瞬で顔が赤くなるのが自分でも分かる...
可愛いと言われた....
それだけで、心臓が壊れそうだった。
「そ..そんな事、ないですよぉ」
私は恥ずかしくって死にそうだった。
だから、顔を俯いた。
すると、優しく手が伸びてきて
私の両頬を優しくつねられた。
錦戸「俺が、言ってるやで」
そう、言いながら笑ってくれた。
「...あ、ありがとう、ございます...」
嬉しすぎて胸が痛かった。
私は必死でお礼を言った。
錦戸「ほんなら、行こうか?」
そう言うと、彼は歩き出した。
私はつねられた頬の感覚を自分の手で抑えていた。
彼の背中を見ながら、自分の気持ちを思い胸をときめかせていたのです。