第1章 サプライズデート
「あの、僕ちょっと行きたいお店があるんですが」
「うん、行こっか」
私ばっかり楽しくてもいけないし、テツヤ君が行きたい所があるなら行かなくちゃね。来た道を戻るとエスニックなアクセサリーやグッズの置いてあるお店に入る。テツヤ君こういうの好きなのかな?
黒子「穂波さんは店内を見ててもらえますか?僕はちょっと行ってきますから」
穂波「え?うん、いいけど…行くってドコへ?」
黒子「秘密です。すぐ戻りますから店内でゆっくりしていてください」
そう言ってテツヤ君はお店の奥に消えていった。どうしよう、1人残されてしまった…。とりあえずテツヤ君の言うとおり店内を見て回ろうか。すぐ戻るって言ってたし。それにしてもまた秘密って…。
ビーズのネックレスやレザーのブレス、シルバーのリングやペンダントトップ。手が届きそうなものから0の数がいくつか多いのまで色々揃っている。飽きずに見て回っていると、後ろから肩を叩かれた。
黒子「お待たせしました。それではそろそろ夕食にしましょうか」
穂波「テツヤ君ドコ行ってたの?って、もうそんな時間?」
時計を見ると5時少し前。夕食にはまだ少し早くないかな?でも混む前に済ませておいた方がいいかもと思う。
黒子「混む前にゆっくり食べたいですし。どこがいいですか?」
穂波「うーん、ならインフォメーションに載ってたカルボナーラのグラタンがいいな」
黒子「じゃあそこへ行きましょう」