第1章 サプライズデート
穂波「それで、今日はどうするの?私ちょっと行きたいトコがあるんだけど」
黒子「すみません、今日は僕に行き先を決めさせてもらえませんか?」
珍しい。いつもなら私が行きたい所へ連れてってくれるのに、今日はもう行き先が決まっているみたいだ。テツヤ君が自分からどこへ行きたいと言うのはあまり無いことだから、今日はテツヤ君に任せよう。どこに連れてってくれるのかな?
穂波「うん、いいよ。じゃあ早速行こう」
黒子「ついて来てくださいね」
切符を二枚買って電車に乗る。何度か乗り換えてたどり着いたのは京葉線の舞浜駅。ちょっと待って私どうして千葉県にいるの?こっちです、というテツヤ君の後ろについていくと、今度はモノレールに乗った。コレって夢の国をつないでるモノレールだよね?3つ目の駅で降りると、そこは冒険とイマジネーションがテーマの海をモチーフにしたテーマパーク。テツヤ君が行きたい場所ってここなの?
黒子「チケットを買ってきますから待っていてください」
穂波「え、あ、うん」
呆気にとられている間に、テツヤ君がチケットを買ってきてくれた。渡されたチケットを持って中へ入る。イタリアの街並みを模したハーバーへ出ると、目の前には火山。自分がまぎれもなく有名なテーマパークにいることが確認された。