第1章 サプライズデート
夕食を終えて、開場までまだ時間があるからとお土産を見に行った。お店の中で私はあるものを見つける。キャラクターがデザインされた銅板メダルの機械。そこには今日これから観るショーのロゴがデザインされたメダルがあった。ふとあることを思い出して、2枚メダルを作る。
黒子「どうしたんですか穂波さん」
穂波「テツヤ君コレ持ってて。綺麗な銅は幸運を呼ぶんだって。今日のお礼に」
黒子「ありがとうございます、穂波さん」
1枚をテツヤ君に渡して、もう1枚は自分の財布に入れた。私はもう十分幸せだからいいけど、テツヤ君にはもっと幸せになってもらいたい。だからこれはテツヤ君の幸運を祈る為のメダル。2枚分なら効果も2倍!ってならないかなぁ。さすがに無理か。
のんびりしていたらあっという間に開場の時間になった。全席指定だから慌てなくていいけど、私達は早めに会場入りすることにした。会場に向かうとキャストさんが案内してくれた。スペシャルショーと銘打つだけあって、いつもに増してキャストさんが親切な気がする。私達の席は…と、Cブロック18列目の1番と2番。ちょっと後ろの方だけど、真ん中寄りの通路側だからまあまあいい席だよね。テツヤ君がステージに近い通路側の席を譲ってくれた。こういうトコで優しくて男前なんだよねテツヤ君て。