第9章 出会い(アメリカ編)
ケイト「はっ…はっ…もしかして、手加減?」←息切れしかけ状態
アメリカ「できるわけないだろ!!;ひぃ;君;速過ぎ;
…はぁーっ!;きつ過ぎてっ;死ぬかと思ったじゃないか;」←息切れ状態
ケイト「アメ…リカ…はあ…はあ」
日本「あの。一応、ゴールの瞬間の写真を撮っておきましたので」
その写真によると、
ケイトが、僅かにアメリカよりも先に
ゴールテープを切っていた。
アメリカ「ふぅー。もう疲れた;一歩も動けない;
こんな状態で言うのもなんだけどさ;」
ケイト「…?」
アメリカ「ごめん…風呂のぞいて」
ケイト「…いいよ。…それよりも…
おかげで、解ったことがあるんだ」
アメリカ「ん?何だい?」←息切れが止まった
ケイト「…アメリカも、誰も悪くないってこと。
日本が伝えたかったことも…全部さ。
憎んでても、それで争っていても、何もよくならない。
誰も悪くないって言ったのは、悪い所を見つめて責めたって
きりのないことを言いたかったんだよね。
本当の意味で、前に進むためには…許さなきゃいけない。
皆で、より良い方向に行く方が先決なんだって…
そうじゃなきゃ、死んだ人達がまた生まれてくる時に
『生まれてこなきゃよかった』って、思わせてしまう。
…死を無駄にさせないためには、今を生きなければいけないんだ。
やっと…その意味が解った。
日本、物分かりが悪い私でごめんな;
でも…50年間戦い続けても足りない…
それぐらい、日本の方が大事で、大好きで…
どうしようもなかったんだ;(涙」
日本を抱き締めながら、涙と共にケイトは語り出した。
日本「いえ…解ってくれて、
その気持ちだけで、十二分に嬉しいです(微笑」
それを抱き返しながらも、涙目になりながら
さも嬉しそうに、日本は微笑んだ。
ケイトが先ほど言ったことは、
擬人化された国々に周りにまわり…
お互い、平和を誓い合い、
ケイトさんの国でもされていたように
『お互い、助け合いながら、平和を築き上げよう』という意志の礎となったったそうです。