第47章 ただいま療養中
その後…
ドイツ「それで…
要件は、一体何だったんだ?;」←落ち着いた
ケイト「えっと…
邪気を扱ってる時、思ったんだけど…
冷たくてとげとげしくて、嫌な感じがしたんだ…
だから…
当たった時…どうだったのかなって…」
言い辛そうに
顔をそらしながら言うケイトに対し
ドイツ「ああ。あの時か。
そうだな…
最初こそ、冷たくてとげとげしい感じがしたが
その後に、温かい感じがして…
それを最後に、気を失ったな」
ケイト「わなわな)冷たい…」
ドイツ「ケイト?;」
平然と、その時に感じたことを素直に答えるドイツに対し
わなわなと震えるケイト。
それに思わず、手を差し伸ばしたのだが…
ケイト「やっぱり…
そう…だったんだ…(真っ青&わなわな震え)
冷たくてとげとげしくて痛みばっかりで
気を失うまでの痛みを与えて、傷付けて;」
ドイツ「そこまでは言っていない!!;
悪い所だけ見るな!!;」
ケイト「だって!;
小さい時、言ったじゃん…(頭抱え震え」
ドイツ「おい?;」
ケイト「名前呼び間違った時
謝ったら、何も気にすることないって言っといて…
それで気にしなかったら…
反省してないとか、ホントは何とも思ってなかっただとか…
いなきゃよかっただとか、消えてればいいって(震え」
どさっ
頭を抱えながら、言葉と共に涙目になっていき…
床にひざまずくケイト。
ドイツ「落ち着け!!
俺はそいつじゃない!!
過去と今を混同するな!!」
ケイト「死ねばいいって…
殺そうって…
石ぶつけてきて
何度も嫌がることやり続けてきたじゃん;
嫌がることばっか言ってきたじゃん;
お前の居場所なんかないって…;;」
涙が落ちていく中…
ドイツ「俺はそんなことは言わない!!
わざとじゃないのも解ってる!!
何とも思わないような奴じゃないことも知っている!!!
だから…
戻って来い!!!!
俺は…
お前を傷付ける奴じゃない!!!!!
お前の親友の、『ドイツ』だ!!!!!
そして…
お前の居場所は、ここだ!!!!!!」
ケイト「…ドイ…ツ…」
ぽとっ
意識が戻ってきた時、一番最初に感じたのは…
ドイツの声と、『想い』と、『温もり』と…
決して離すまいとする、がっちりとした腕の中だった。