第47章 ただいま療養中
ドイツに抱き締められる中
ケイト「あ。ごめん!;涙つけちゃって!;」
我に返るケイト…
しかし…
その顔は、悲痛な面持ちだった…
ドイツ「もう少し、こうしていろ」
それを見た直後
そう言いながら、そっと抱き締めるドイツ…
それにケイトは…
ケイト「う…ん;
…あり…がとっ;」
顔を、ドイツの胸へうずめながら
嬉しさがこみあげ
涙が、次々に溢れ出ていくのでした…
それから、数分後…
ケイト「ふぅ~。落ち着いた^^♪」
ドイツ「どうなるかと思ったぞ;」
ケイト「でも
ドイツの温もりのおかげで、戻って来れたよ^^」
ドイツ「そ、そうか//それなら、何よりだ//(微笑」
ケイト「私さ…
誰にも、助けられなかったんだ…
ずっと、一人で…
誰にも、助けられないような状態で…
聞いてるくせに…
ホントは解ってて、嫌がることしていたくせに…
人は巻き込まれたくないから
見て見ぬ振り…
聞いて聞かぬ振り…
人が嫌な思いをするのを、何とも思ってない…
そんな人たちにふれあうのは…
初めてだったんだ…
それを見て、助けようとも何とも思わない人間も…
だから…
闇落ちする要因は、その時から既にあったんだ。
それでも…
堕天しなかったのは…
日本たちがいてくれたからこそだったんだ…
大事にしてくれた…
真摯に向き合ってくれた…
真っ直ぐに受け止めて、笑いかけてくれた…
あの日々があるから…
それまでに過ごした『想い出』があったから…
私は、人間全てを殺そうとは思わなかった…
結果的に…
心までは、堕天することはなかったんだよ…」
ドイツ「そうか…(微笑」
話したおかげで吹っ切れ
意気揚々と話し始めるケイトさんに対し
それに嬉しそうに微笑み、頷くドイツさん。
ケイト「だからさ…
ありがとう、ドイツ^^」
ドイツ「?
俺は、何も大したことはしていないぞ?」
ケイト「…
暴走しかけた時、ドイツが引き戻してくれた。
変わらず、信じて…
受け止めてくれた…
ドイツも、同じなんだよ?」
ドイツ「?」
問いかけながら
ドイツが座ったベッドの隣に座り
それに、?マークを浮かべるドイツさん…
その真意とは、いかに?