第46章 3月21日
ずず…(闇から手を出す音)
『始祖神ということは…
全てのエネルギーの源…
つまり…
聖にも、邪にも
力になってしまうということ…
そう…
どちらにとっても
いい餌でしかない…』
ケイト「…お前、邪神か?」
『違う。
正確に言えば、お前と似た存在だ。
お前は、聖気を表に出し
邪気を内側へ圧縮し、押さえ込むタイプ。
だがな…
俺は、邪気を表に出し
聖気を内側へ圧縮し、押さえ込むタイプだ』
ケイト「要件は何だ?」
『お前のエネルギーは
始祖神以上に、質が高い』
ケイト「ピクッ)…」
『お前のエネルギー貰うぞ(にや』
ケイト「そうか…
アンヌが私から取った
『私のエネルギー』は、全部お前に…」
『察しがいいな』
ケイト「…手だけでどうするつもりだ?」
『いや…今回は引こう。
その上で
お前がどう行動するかは、もう解っている…
神同士、決着をつけようじゃないか…(すっ』
言った直後、一方的に消える闇…
あたりには…沈黙と
ただ、明るく輝き続ける月しかなかった…
日本「…ケイトさん、もしや邪神の所に」
ケイト「行くわけないだろ。
それに…
今や、G8の皆が『神の力』を身につけてるんだ。
エヴァン爺ちゃんや父上が
必死に、頼み込んでくれたらしい。
ま、それだけじゃなく
本人の『想い』が
どれだけ強いのかってのも、要因に入るんだがな」
イギリス「…それはそれとして、どうすんだ?
邪神が、お前を狙っているんだろ?」
ケイト「…いいや、違う…
あいつは、邪神じゃない。
ただ、力を求めている奴ってだけだ。
…もし…どうしても…ってことになったら…
突き放すと思う。その時は…大人しく、帰って欲しい」
日本「?どういう?」
ケイト「ふう。寝よう。
闇に触れると、気分が悪いし重いや^^;」
そうして、瞬時に
そこにあった、邪気や闇を消し去るケイトさん…
その顔は…
遠くを見据え、覚悟を決めたような顔でした…