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伝説の島 【ヘタリア】

第44章 3月15日


その日の夜

ケイト「日本…」
日本「来ないで下さい」

ケイト「どこへ行っても

そういう風に言われても…変わらないよ(苦笑)



私は…

ずっと、日本を愛しているから…



殺された方がマシだって思ってた。



そんな出来事が、山ほどあった…

私を護ろうとして…死んだ両親がいた…



だから…

余計に、大事にしないとって思うんだ」
日本「いったでしょう?

ここから出て行って下さい」

ケイト「…私を想って、心を鬼にしたって事ぐらい

私にも解るよ(微笑)


だって…

日本は、本当に優しいから…


だから、私は惚れた。

大好きになった。


どんな目に遭っても

どんなことされても、大好きだって

愛しているって想えるぐらい…


だから日本…無理しないでいいんだよ。


全部わかってる…


その上で、私はオランダへ行くよ。


これ以上、日本へ辛い思いを味あわせたくないから」


そう言いながら

襖にかけ続けていた手を離しておろし

自身の部屋へ行こうとするケイトさん…


日本「待って下さい!!」

ケイト「?…何?」

振り返ると…

とても、申し訳なさそうな顔をする日本さんが

ケイトさんを、強く、優しく、抱き締めていました。

日本「すみませんでした…

本心ではないとはいえ…

なおさらに辛い思いを味あわせてしまい;

何で、私は…不器用な真似ばかり;


奴隷船の時も!;盗賊襲撃の時も!;

いつだって…;

私はっ;(泣き震え」

ケイト「辛)日本…

そんなことないよ。



日本がいるから…

私の知る世界は広がったんだ…



見ると聞くとでは大違いって言うように

百聞は一見に如かずって言う言葉のように…



私…自然を通してでしか、知らなかったんだ…


こんなに、毎日が輝いていて

とっても楽しいなんて、思わなかった…


確かに、私は傷を負った。


それでも…


それでも!

私は、日本のおかげで

大事なことを知れた。解ることが出来た。


そうして…

今生きていることとか


その過去を背負った上で生きていくことが

どれだけ大変なのか…


そんな奥深さを

より一層、解ることが出来たんだ。


だから日本…

本当に、ありがとう^^」
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