• テキストサイズ

伝説の島 【ヘタリア】

第44章 3月15日


静まり返る部屋


そこに印象的に残るのは…

痛々しく赤くはれる、ケイトさんの右頬でした。


ケイト「…」

放心しているケイトさんへ…私は…


日本「いい加減にして下さい!!!!

あなたに、ここにいられると迷惑なんです!!!!!」

ケイト「っ!!(ビクッ」


そう、全力で叫ぶ私に

ケイトさんは…

怯えるような目を向け、少し後ろへ下がりました。


本当は、そうじゃない…

そうじゃないんです…

しかし…あなたを護るためには…

護られるのなら…!


日本「私は、嫌われても構わない!!)

この国から、出て行って下さい!!!!!」

ケイト「っ;

…ずっと、そう思ってたの?(涙目&震え」

日本「ぎゅ)…はい。

(本当は、違う…

あなたといれて、数々の日々を過ごせて…

それ以上がないと感じるほど、大切なのに…(ぎり」


右頬を右手で押さえながら
涙目で訴えかけるケイトさんへ…

私は…
思わず拳を握り、歯を食い縛りながら言い放ちました。


ケイト「っ;(泣き震え」

本当は…

そんな辛そうな顔をしないで欲しい。

味あわせないでいいのなら、そうしたい…

ですが、あなたを安全な場所へ送るためには…


こうするしか…ないんです。


日本「もう、今すぐ出て行って下さい。

目障りです(ぷいっ」

背を向け

決して悟られぬよう…

こみ上げてくる涙を…嗚咽を噛み殺しながら

そういうしか…私には、出来なかったのです…



あなたが幸せでいれば

笑顔でいれば…

私は、それだけで…



(そう、拳を握りながら

涙を、両目からぼろぼろとこぼす日本さん…



それに対し

ケイトさんは、部屋から出ていったのでした…)
/ 703ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp