第44章 3月15日
みーんみんみんみんみんみーん♪
蝉の声が響く中
正座する日本に習い、正座するケイト。
日本「…二人っきりですね」
ケイト「そうだね…で?話って?」
日本「…実は、まだ後の話なのですが…
アメリカさんが、ここへ来ることになりそうなんです」
ケイト「へぇ~。夢で見た、金髪碧眼?(首傾げ」
日本「ええ。
それにあたって…
ケイトさん、あなたの存在を知られるわけにはいかないので
できれば…
オランダさんと一緒に、海外へ行って欲しいのです」
ケイト「やだよ!!
だって、言ったじゃん!!
一緒にいるって、ずっと共にって!!
『寂しくても、辛くても、私が傍で支え続けます。
どんなに時が流れようとも、
また再び、あの国に帰ることになったとしても…
私はずっと、あなたの隣にいますよ(微笑』って!!
(250ページ参照)
なのに…何で?;どうして?;
私が、嫌いだから?;(涙目」
日本「違います。
ですが…
あなたを、危険な目に遭わせるわけにはいけないんです」
ケイト「それでもやだ!!
それを言うなら、日本だって同じじゃん!!
日本が危険な目に遭うって解ってて
何で私だけ行かないといけないの!?」
日本「行って下さい!!!
あなたのためなんです!!!!」←ケイトへ肩を掴みながら迫る
ケイト「いやだ!!!!!
私なんかより、日本の方が大事だ!!!!!」
日本「私にとっては…っ(辛そうに顔を歪める」
日本さんは、ある場所へ視線が行き
とても苦しそうに…
さも辛そうに、表情を変えました。
ケイト「…」
日本「あなたの方が…何よりも大事なんです。
解って下さい。
これ以上、あなたに傷跡を残したくないんです。
そんな…痛々しい傷を…」←顔をしかめる
ケイト「そんなの関係ない!!
私は、日本の方が何よりも大事なんだ!!
日本と一緒にいれないなら、私は死ぬことを選ぶ!!!!」
日本「っ!!」
ぱぁん!!!!
家中にまで響く音
真っ白になる視界
気付いた時には…
もう、遅かった…