第41章 3月13日
西暦2015年2月11日AM11:30
部屋で二人っきり
誰にも聞こえぬように
内容を、自然にも誰にも言わぬようになっていた空間…
そこで話されていた言葉の全貌が今、明かされる…
エヴァン「親友を助けてやれなかった」
ケイト「知ってるよ…エンゼのことでしょ?
そして…あぁなったから…」
エヴァン「ああ。
自分の子供には話していいって、俺が言ってたもんな。
エンゼは、お前の知るアンヌの祖父だ。父方のな…
チャールズの父上で
同じく、肉弾戦専門部隊の隊長をやってた…
あいつ、戦術だけは人一倍すごかったからなぁ;
そうして…
総隊長だった時
俺の下で、副隊長にならないかって誘ったんだ…
で…チャールズは、その時
目をキラキラ輝かせてたっけなぁ…
『やっぱり、うちの親父は凄い!』
って思ったんだろ(微笑)
だからかなぁ…(遠い目)
エンゼのこと、子にもコトフにも言わなくなっちまった…
エンゼを助けられなかった
力の全てを使い尽くして、年老いた老人の姿となった…
ずっと…反省していたんだ…
死ぬまで残された、千年間
哀しみと反省しかなかった…
遠い想い出が、今も胸をよぎる。
あの時、もっと支えていればなんて…
遅すぎるのによ…
だからこそ、こう思う!(微笑)
『今を、幸せに生きろ!』ってな!^^
お前も…同じなんだろ?(微笑」
ケイト「うん!^^
人間なんて…いつ死ぬかなんてわからない…
だから、せめて…
今の幸せを、大切にしたい。
未来の幸せよりも、何よりも…
今の笑顔を
今の幸せを、当たり前になる世界にしたい…
その幸せが当たり前じゃないって
解った上でなんだけどさ…(苦笑」
エヴァン「それでいいのさ…
その幸せが
どれほど恵まれたものかなんて言うのは…
それを失ったものにしか解らない…
あった時には当たり前…
だけどな、失ったから…
その痛みがあるからこそ…
人は、より前を向いて生きていける…
その大切さを、忘れずにいられる…
だから、俺たちは『神の力』を持つことを許された(微笑)
そういう
人として見失っちゃいけねぇ『大事なもん』を
理解した上で、抱え続ける。
そういうことを、永遠に続ける。
それを誓うようなバカなんだからな^^」
ケイト「頷く)うん!^^」