第41章 3月13日
一歳の頃のケイト…
エヴァンヴィッヒ王国では
一歳の頃は、外で言う三歳ぐらいの知能を持っています。
チビケイト「あれ?
何で、動物さん行っちゃうの?
待ってよ!待ってったらぁ~!!;」
ヴィッヒ「はっはっはっ^^」
チビケイト「父上;
笑ってないで
何で、動物たちが近付かないのか教えてよぉ;」
ヴィッヒ「そりゃ
いきなり
『うわぁ~い!動物だぁ~!^^』って
走って寄って来られたら、どう思う?
逃げたくもなるだろう?(にやにや」
ケイトの視線に合わせてしゃがみ込んだまま
元々細目を
さらに細めながら笑顔で応えるヴィッヒ。
凛々しく
超短髪で黒髪こげ茶の目の人を、想像して下さい。
チビケイト「むぅ)なら、どうすればいいの?」
ヴィッヒ「近付くのを待つんだ。
穏やかな気持ちで…「おいで」って
優しく、心から念じてご覧(微笑」
そう優しく微笑むヴィッヒに習い
同じようにすると…
チビケイト((ぱぁ)少し近付いてくれた!(キラキラ))
しかし…
ぴゅぅ~~!!!!!
凄まじい勢いで、逃げられてしまいました;
チビケイト「父上ぇ…
私、動物から嫌われてるの?;(涙目」
ヴィッヒ「違う違う(苦笑&手を横に振る)
きっと、お前に畏敬の念を抱いているんじゃないのか?」
ケイト「いけ?」
ヴィッヒ「畏敬(いけい)
お前の聖気が強過ぎて、恐れ多いって感じかなぁ。
お前は特に
俺よりも父上よりも…
誰よりも、一番強いから…」
ケイト「…よく解んない;」
ヴィッヒ「はっはっはっ^^
それでいいのさ。
心を通わせるように、接し続けてご覧?
きっと伝わるさ、お前の想いは…きっと」
そうして…
生まれてから
一年経ったばかりのキュン太(熊)と出会い
共にずっと一緒にいて
何時間も戯れ続けるぐらい、仲良くなった…
そうして…時は流れ
西暦2015年2月11日
エヴァン「親友を助けてやれなかった」
その一言から
二人だけの会話は…重く、一転した。