第41章 3月13日
ケイト「…にほ…ん;」
そうして、『神の力』を使い
ケイトさんのエネルギーを、半分ほど回復させました…
日本「大丈夫です。
ずっと、ここにいます。
ほら…あなたの傍にいるでしょう?
あなたが、教えてくれたのですよ?
開国を迫られる前…
あなたの存在を
当時、アメリカさんに悟られぬよう
オランダさんに連れて行ってもらう前…
別れの日の晩
私は、あなたに教わりました…
たとえ、どこまで行こうとも
どれほど離れていようとも…
天が…空が…
私たちを、繋げてくれている。
想いもまた、同じなのだと…
その想いを発するものがいる限り
それは絶えることなど、ないのだということを…
ですから…ケイトさん…
もう、泣かないで下さい
絶対に、ここに帰ってきます。
あなたの下に、必ず帰ってきます。
ですから…
安心して下さい(微笑」
そう言いながら、頭を撫でる日本に対し…
ケイト「っ;」
急激なエネルギーの消失と
エネルギーの供給に伴った変化により
意識が、今にも消え入りそうになり
まぶたが閉じそうになりながらも
必死に何度もまぶたを開け続ける、ケイトさん…
日本「ケイトさん…大丈夫ですよ。
今度は…私の、番なんです。
私が…あなたを、護りますから^^」
その言葉を聞いた直後
閉じられたまぶた…
ですが、その顔は…
安心したような、ほっとした笑顔でした…
それを見た日本さんは…
とても嬉しそうに微笑み、やがて…
決意を秘めた表情をしながら
闇と化したアンヌさんと向き合い、立ち上がりました。
アンヌ「お前…
ご神木に何かしたのか?」
日本「いいえ。
これはおそらく、神の意思です」
アンヌ「神の意思…だと?」
日本「ええ…
知っていましたか?
真善美(しんぜんび)とは
真に向き合う行動に伴う、嘘偽りのない真
生きとし生けるものを『想い』、善きことを行う善
それらを大切にしようとする『愛』に伴う、行動による美…
それらに関することは全て
『神の御業』と言われています」