第37章 悪夢
その直後
ドイツ「どうした!!??」
日本「うなされていたかと思ったら
いきなり飛び起きて…
そして…
人間自体を怖がっているかのような…
そんな感じが、ひしひしと感じ取られました」
中国「今まで、そんなことはなかったあるよ?
何で急に…」
フランス「まさか、夢の中で同じ体験をして?;」
イギリス「ありうるな」
イタリア「ってことは…逃げようとしたの?」
日本「ええ。
必死に、私から距離を取ろうと…」
プロイセン「気を失ってるな…
暴れたらなんだし…縛り付けとくか?」
日本「ダメです!
ちゃんと話させて下さい!!」
プロイセン「そう怒るなよ;
ケイトだって、お前らを傷付けたくないって思うだろ?」
アメリカ「そりゃそうだけど…
きっと、大丈夫だよ思う。負けはしないさ!」
だが…
その数十分後
ケイト「…人…間…(震え」
ドイツ「やはり…PTSDか」
イタリア「PTSDって?(首傾げ」
ドイツ「PTSDとは、心的外傷後ストレス障害。
それは、
特に生命に危機を感じるような出来事を体験した事によって
その出来事に近い状況になったりすると、
過呼吸や動悸やフラッシュバックといった症状が
発作的に起こる病気のことだ」
イタリア「フラッシュバックって?」
ドイツ「昔の出来事の中で
強いトラウマ体験=心的外傷を受けた場合に
後になって、
その記憶が、突然かつ非常に鮮明に思い出されたり、
同様に夢に見たりする現象のことを言うんだ」
ロシア「つまり、混乱してるんだよね?」
ドイツ「ああ。
おそらく…あいつの頭の中では
その当時の、
心的外傷となる過去の思い出でいっぱいになっているんだろう。
人間の脳が、
生命に関わるような危機的な事件や事故を体験した時、
二度と同じような生命の危機にならないため、回避行動を起こす。
その時、過呼吸などの症状があらわれる事になるんだ。
まさか、ケイトが発症していたとは…
思い出さないよう、必死に生き続けてきていたのか…」
そう辛そうな眼をするドイツさん。