第32章 2月10日【エヴァンの命日】
それから落ち着いた頃…
エヴァン「いやぁ~
一日だけ、この世にいかせてくれるってことで
来ちゃったんだよなぁ~
霊感のない奴には
全く感じ取れない上に見えないし、話せないらしいが
お前らは力を受け取ると同時に
そういった力まで受け取ってるらしいからよ。
だから、こうやって俺も見えるし話せるってわけだ!^^
カッカッカッ^^」
グレートソード=大剣&
格闘術の使い手・エヴァン
ロングボウ=長弓&
戦術の使い手・エンゼ
エヴァン「エンゼは、俺の竹馬の友でよぉ。
紀元前5万年以前から
ずっと同じ村で、一緒に育ち、暮らし続けていた。
ここへ渡ってきた時も、ずっと一緒だったんだ…
だが……
争いが起こってから、ちっともゆっくりできなくなっていた。
安らぎが無くなり
いつまでも息がつまりそうな毎日…
父を北に殺され
母を南に殺され
弟を西に殺され
妹を東に殺された。
東の方に、昔から住んでいたとしても
敵やスパイだと勘違いされ
殺されるぐらい危なくなっていた。
だから、俺たちは立ち上がった。
唯一無二の親友と共に…
俺は頭がからっきしだからな!^^
腕っぷしだけは、大人にも昔から負けなかった!
だから…決めたんだ。
エンゼに持ち掛け、同意を得た。
その時、あいつも…
父を南に、母を西に、弟を北に殺されていたからな。
いつ自分が殺されるかなんて、解ったもんじゃねぇ。
だから、新たに国を作った。
東の山腹によ。
標高5000mの山の
勾配が少し急な、2500mの所に建てて栄えさせていた。
同志たちを集い
俺たちだけで戦っていったんだ。
そうそう。
武器は、ご神木からもらったんだ。
上陸した時から、山のふもとにあった木にな…
今で樹齢10万2015歳だから
当時、5万歳の時だったかなぁ…
心から、俺たちは二人そろって祈った…
同じ境遇者を増やしたくない!
こんなことを続けることで、繰り返させたくない!!
とな。
そしたら…
見たことも無い武器が、俺たちの下へ落ちてきた。
それは、不思議な力を宿していた…
それが、最初の『神器』だった。
皆が皆、出したり使えたりできるようになったのは
争いが収まってから、紀元前4万5000年の時だがな^^」
明かされる歴史と想い…そして、現実は?