第32章 2月10日【エヴァンの命日】
2月10日
AM7:30
ケイト「…祖父上の命日…
祖父上、あなたが必死に生かし続けてきたもの…
どんなことがあっても、護り抜き通す次第です。
どうか…これからも、見守り続けて下さい(首を垂れる」
神殿の前
堂々と
この国伝来の祈り方(139ページ参照)で祈り続けるケイトでした。
~理想と現実は、似て非なるもの~
2月10日
PM5:30
ケイト「ふぅ~
ようやく終わったぁ~;
修業、全員のに付き合うのは
やっぱり、骨が幾分か折れるなぁ;(右肩を押さえながら回す」
ちなみに
エヴァンヴィッヒ王国は両利きが多いです。
理由は、いざという時
どちらから来られたとしても、瞬時に対応できるようになるため。
割合は、両利き80%・右利き10%・左利き10%ぐらいです。
今度は左肩を押さえて回しながら、歩いていると…
『キャー!』
女性の、歓声みたいな声が響きました。
ケイト「どうした!?」
すぐさま駆けつけたケイトでしたが…
「お嬢さん、あなたの美しさを
どうか、俺の目に焼き付けさせてください。愛おしい姫よ」
そういいながら、唇を
その女性の右手に落とす男性…
その直後
また違う女性に褒め称えながら同様にし続けていった。
その速度は…まさに、光のごとく
凄まじい勢いと共に
何度も何度も
違う女性の間を行ったり来たりを繰り返し続けていた。
それは…
ケイト「ぽかーん)…祖父、上?」
若き頃の絵を見せてもらった時に見た
エヴァン・そのものだった…
エヴァン「お!ケイトかぁ~!^^
あの世から見てたぞ~!愛おしい愛おしいケイトォ~!^^♪
お前の愛おしく美しい姿に、チュッ(左手を取って唇落とす」
その頃、ケイトの頭の中では…
この二人(父上と祖父上)を、一番尊敬しているんだ!!(190ページ参照)
尊敬しているんだ…(208ページ参照)
そう言っていた言葉が…
今までのイメージが『完璧に!』粉々に砕け散った…;
パリィン!!
エヴァン「ん?何だ今の音?(首傾げ」
ケイト「拳握り&怒り震え)ふるふる
この…バカァーッ!!!!!!!!」
どっごぉーん!!!!(エヴァンをぶん殴る)
エヴァンが壁にめり込むまで…
そう時間はかからなかったそうな;