第28章 1月3日
ケイト「それから、生地を繋ぎ合わせればいいんだよ。
これ、固有種でさ。一番服とかに向いていたから。
紀元前5万年から使われていたんだよね~。
今も服の材質は
これで作られて、使われ続けているわけだし」
イタリア「へぇ~。そんなに古くから使われ続けてたんだ」
ケイト「自然と枝が
1日の内に1本の木につき、5本ぐらい落ちて。
それが短くても、3mだから。
ここは森で、それが100本も生えてあるんだ。
1本につき、100本ぐらい枝があってね。
新陳代謝が激しいらしくて、また生え変わっていくんだ」
イタリア「なるほど~。
ここの季節、温帯だけど落ちる本数は変わらないのかなぁ?」
ケイト「変わらないよ?
なんでか、年がら年中同じぐらい」
イギリス「通りで枝だらけなわけだ;」
ケイト「けど、草食動物が食べにくるよ?
熊も食べる時だってあるし」
アメリカ「えぇ~!?;食用のを服にしてるのかい!?;(驚き」
ケイト「でも着心地よければいいじゃない」
日本「そうですね。所で…あれは一体?;」
日本が指さすと、その先には…
ドイツ「鹿?…のように見えるな」
ケイト「やば!!;」
ロシア「何がやばいの?」
フランス「それより着色料は?」
ケイト「ここ…あいつの縄張りだったのか;」
イタリア「あいつって何~?」
ケイト「…ディアーだよ;」
イギリス「要するに鹿か?」
アメリカ「何がやばいんだい?」
キョトンとする皆に対し…
ケイト「ディアーは!人を襲うんだ!!
早く逃げろォーッ!!!!(青ざめ」
必死に逃げるように叫びかけ
脇目もふらずに走り始めたケイトさん。
イギリス「なんだ…追いかけてこねぇじゃねぇか。
大したことも無いんだな、ここの鹿は。ほっ(一息」
それにつられ、走って行く皆でしたが…
イギリスさんの一言で…思わぬ事態に
ディアー「ギラン)…」
後ろ足がパカーン!パカーン!と地面を二度蹴った直後
凄まじい勢いで走り寄ってきました。
皆『うわぁあああああああああああ!!!!;』
イギリス「なんだこいつ!;めちゃくちゃはええ!!;」
アメリカ「君のせいだぞイギリス!!
君がディアーを馬鹿にしたから!!;」
イギリス「俺のせいかよ!!;」
そうして…
逃走劇は、二時間に亘って続きましたとさ…;